ライブラリを購入する必要がないというだけで、手間はかかるので、トータルコストは帳票製品を購入したほうが安いはずです。
人件費はかけられるけど物品の購入はできないとか、客先用件でどうしてもオープンソースのみとか、特殊な要件に限られると思いますが、以下解説。
紹介するライブラリ
My-FyiReporting
依存するライブラリ
ライセンス(2018年10月現在)
ライブラリ名 |
ライセンス |
My-FyiReporting |
Apache License 2.0 |
ZXing |
Apache License 2.0 |
SharpZipLib |
MIT |
iTextSharp 4 |
LGPL |
*iTextSharp は 5 以降AGPLのためソースコードを公開できない商用アプリケーションの場合はコマーシャルライセンスを購入する必要あり。
バグや
著作権侵害コードの混入を防ぐため iTextSharpは外したほうが安全。(外しても帳票の作成・印刷はできます。)
開発環境
- Visual Studio Express 2015(2012以降)
手順
- My-FyiReportingの取得
- データソースの準備
- My-FyiReporting 付属のデザイナを使用してRDL編集
- Visual Studio にて参照設定
- C# コーディング・実行
1.My-FyiReportingの取得(Git Hub から 非Clone)
ダウンロード
NuGetも有るが、EncryptionProvider の依存関係がどうのとエラーになるので、GIt Hubのダウンロードページから実行環境に合う旧バージョンをダウンロードする。
2.データソースの準備
SQL ServerやMySQLでデータベースを作る。
XMLやテキストファイルもデータソースとして使用できる。
3.RDL編集
1.でダウンロードしたZip を解凍し、RdlDesigner.exe を使用して帳票のテンプレートを作成。
4.参照設定
Visual Studio の[ソリューションエクスプローラー]の[参照]にて、以下のDLLを参照に追加する。
- DataProviders.dll
- ICSharpCode.SharpZipLib.dll
- RdlCri.dll
- RdlEngine.dll
- RdlViewer.xml
- LibRdlWpfViewer.dll (WPFで使う場合)
- zxing.dll、zxing.presentation.dll(バーコード使う場合)
5.コーディング・実行
フォーム上にRDLビューワーを配置し、3.で作成したRDLを読み込む。
2.3.5.は説明が長くなるので、次回紹介します。
[
その2:RDLデザイン|
その3:Form(C#サンプル) ]